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日本三大和牛とは松坂牛と神戸牛!但馬牛は入ってないの

黒毛和牛
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はじめに 日本三大和牛とは

日本三大和牛についてご案内します。

ところで、日本三大和牛にはどこの産地の牛が入るのでしょうか。

日本三大和牛については、いくつかの説があるようですが、よく聞かれるのは次の2つ。

1つめは、日本三大和牛を松阪牛と、神戸牛と 、近江牛とするもの 。

2つめは、日本三大和牛を松阪牛と、神戸牛と、米沢牛とするもの。

また、日本三大和牛については、これ以外のブランド牛として但馬牛がキーワードになっているようにも思われます。

この記事では、日本三大和牛の候補となっている松阪牛、神戸牛、 近江牛、米沢牛の4つのブランド牛のそれぞれの特徴をご案内していきます。

また、但馬牛と日本三大和牛との関わりについても、簡単にご案内をしていきます。

そして最後に、これから日本三大和牛の候補になってきそうな新たなブランド牛についても、列記をさせていただきます。

ブランド牛に興味のある方は、できれば最後までお読みいただき、お役立ていただければ幸いです。

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日本三大和牛の特徴を簡単にご案内します

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では、日本三大和牛のそれぞれについての特徴を簡単にご案内していきます。

日本三大和牛1 松阪牛(まつさかうし 三重県松阪市)

松坂牛を、日本三大和牛から除くという意見は少ないようです。

ところで、日本人が普段の生活の中で牛を食用にしたのは、江戸時代の末期からと言われています。

松坂牛も例外ではなく、明治の中頃に兵庫県松坂市で牛が飼育されるようになったのが始まりのようです。

もっとも、この牛の生まれは兵庫県但馬地方の黒毛和種。

但馬地方で生まれた黒毛和種の子牛である但馬牛が、兵庫県松坂市で育てられて松坂牛になる。

これが本来の松坂牛の大きな特徴でした。

しかし、松坂牛の認知度が高まるにつれて需要も激増。

今では但馬牛だけでなく全国各地から子牛を取り寄せ、それを3年程度肥育して松阪牛として出荷するようになっています。

また、以前の松坂牛は非常に厳格な分類がされていましたが、松坂牛を名乗ることができなかった牛も現在では松坂牛と名乗れるようになっています。

松坂牛はブランド牛として珍重をされていますが、昔ながらの松坂牛はごく僅かなようです。

昔からの品質を維持する松坂牛ももちろんありますが、消費者が昔の基準の松坂牛を見極める方法は値段くらいのものなのかもしれないですね。

日本三大和牛2 神戸牛(こうべぎゅう 兵庫県神戸市)

松坂牛と同様、神戸牛も日本三大和牛の候補としてもおかしくはないようです。

神戸牛も、松阪牛と同じように元は黒毛和種の但馬牛になります。

神戸は幕末にいち早く開かれた港町。そのため外国人の往来も多く、神戸牛というよりは神戸ビーフの名前の方が知られているようです。

神戸牛については、ある一定基準を満たしたものだけが、神戸ビーフまたは但馬牛の何れかを名乗ることができるということで、認定基準がより厳格ではっきりとしているようです。

神戸牛の少しややこしいところは、但馬牛との関わりです。

神戸牛の素牛が但馬牛。

また、神戸牛は但馬牛を名乗ることもできる。

神戸牛については、但馬牛が神戸牛になるという考えと、神戸牛が但馬牛を名乗ることができるという2つの考えがあります。

神戸牛と但馬牛はとても深いかかわりがあるのは間違いない所ですが、神戸牛と但馬牛の関係は、但馬牛と松阪牛の関係よりも少し複雑なようです。

 

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日本三大和牛3 近江牛(おうみうし 滋賀県近江八幡市)

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近江牛も、元々は黒毛和種の但馬牛を飼育したものです。

現在では、全国から子牛を取り寄せているようで、但馬牛でなければだめということはないようです。

現在の近江牛の定義は、滋賀県内でもっとも長く飼育された黒毛和種となっています。

近江牛には、松坂牛や神戸牛ほどの知名度はないかもしれません。

それでも、近江牛は日本三大和牛の一つに数えられています。

その理由は、近江牛の歴史の長さにあるようです。

近江牛が食用として登場するのは1590年。

豊臣秀吉が小田原征伐をしたときのことで、このときに蒲生氏郷などの大名が近江牛を食べたという記録が残っているようです。

近江牛をこれ以降も食べていたかというと定かではありませんが、この歴史の古さが近江牛を日本三大和牛の一つに押し上げる要因となっているようです。

日本三大和牛4 米沢牛(よねざわぎゅう 山形県米沢市)

冒頭で日本三大和牛は、松阪牛と神戸牛と 近江牛 。

または、松阪牛と神戸牛と米沢牛という説もあるとご紹介しました。

ところで、日本三大和牛を松阪牛と神戸牛と米沢牛であるという説については、これに近江牛を加えて日本四大和牛にする。

このような意見もあるようです。

米沢牛は、山形県米沢市を中心に認定された事業者が、18カ月以上飼育した黒毛和種の牛に対して命名できるとされています。

米沢牛は明治になり米沢に赴任した英語教師が、帰国に際して米沢産の牛を横浜まで連れていき、そこで食用として友人たちにふるまったところ大好評。

いわゆる口コミが元になって知名度が上がったと言われています。

米沢牛のポイントは、米沢牛の認定基準がはっきりとしていること。さらに米沢市が米沢牛のブランド力向上に熱心なこと。

このあたりが近江牛を押しのけて、米沢牛を日本三大和牛の一つとする大きな原動力となっているようです。

まとめ

日本三大和牛として、松阪牛、神戸牛、近江牛、米沢牛の4つのブランド牛を取り上げ、その特徴を簡単にご紹介させていただきました。

4つのブランド牛の候補の中で、松阪牛、神戸牛、近江牛は但馬牛を素牛にしています。

日本三大和牛について血統を問題にするのであれば、日本三大和牛は松阪牛、神戸牛、近江牛のブランド牛で確定的だと思われます。

その中に、米沢牛が入り込んでは来ているのは血統よりも、行政などが積極的にかかわるようになってきているから。

そのようにも思われます。

行政などの関与で日本三大和牛が入れ替わるのであれば、米沢牛に限らず新たなブランド牛が日本三大和牛の候補に入ってくる可能性も十分にあると考えられそうです。

さいごに

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この記事では、日本三大和牛について、簡単にご案内をしてきました。

ところで、日本三大和牛の候補4つのうち3つまでが関西地方であるのは少し不思議です。

これにはいくつかの説があるようですが、もっとも有力なのは食文化の違い。

日本人は明治になって、牛や豚を食用にしたとされています。

しかし関西が牛であるのに対して、関東は豚を食用にすることが多かった。

食文化の違いにより、日本三大和牛のうち3つまでが関西に集中しているとも言われています。

なお、今回ご案内させていただいたのは松阪牛・神戸牛・近江牛・米沢牛ですが、現在はこれに代わるかもしれないブランド牛が続々と登場しています。

最後に、その候補をいくつか列記すると、

 

★ 前沢牛(まえさわうし 岩手県奥州市)

★ 三田牛(さんだぎゅう 兵庫県三田市)

★ 千屋牛(ちやうし 岡山県新見市)

★ 飛騨牛(ひだぎゅう 岐阜県飛騨地方)

★ 佐賀牛(さがぎゅう 佐賀県内)

 

などがあります。

ブランド牛を育てる人にとって、たくさんの日本三大和牛の候補が出てくるのは競争の激化を意味するものですが、消費者としてはブランド牛が増えるのはうれしいこと。

できれば、おいしい牛肉を少しでも安く食べられるようになると良いですね。

 

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