梅の木の剪定時期や方法・目的などをわかりやすくお伝えします!

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目次
梅の木の剪定
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という格言があるように、梅の木の剪定は美しい樹形を保つため、あるいは花や実をたくさんつけるためにとても大切な作業です。この記事では梅の木の剪定時期と、それぞれの時期の剪定方法と目的をわかりやすくお伝えします。
なお、梅の木は定期的に剪定をすることが望ましく、梅の種類によって多少異なるものの春と冬の年2回、または春と冬に夏を加えた年3回の剪定を行います。
そこで、この記事ではそれぞれの剪定時期や剪定方法についてお伝えします。
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梅の木の剪定時期や方法と目的 春
花が終わった後に行うのが春の剪定で、時期は4月~5月になります。梅は剪定しないと、枝が混みすぎて花や実が減るだけでなく、病害虫のリスクも高まります。
春の剪定の大きな目的は、病害虫のリスクを減らし、翌年の花や実を充実させるために行うものです。
剪定方法は伸びすぎた枝や不要な枝を軽く切り戻し、幹まで光が届くようにするとともに、空気の流れを良くすることを意識します。
なお強剪定は、梅の木の樹勢を弱める可能性があるので注意が必要です。
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梅の木の剪定時期や方法と目的 夏
夏の剪定時期は7月~8月で必要に応じて行います。夏の剪定は、間引き剪定という軽い剪定です。
夏の強剪定は春以上に、梅の木に負担をかけるため避けるようにします。
夏の梅の木の剪定方法は、細かい枝や不要な枝を取り除く、混み合った枝を取り除く、上向きに長く伸びる枝(徒長枝)を取り除くなどです。
間引き剪定を行う目的は、風通しと日当たりを確保し、病害虫の発生を抑えるとともに、翌年の花芽の形成を促すことです。
梅の木の剪定時期や方法や目的 冬
冬の剪定時期は11月~1月で、梅の木は休眠期に入っています。そのため、太い枝を大胆に切る強剪定も可能です。
また冬は梅の木も葉を落としているため、枝の様子がわかりやすく、他の季節よりも作業がしやすくなります。
冬の剪定の大きな目的は、梅の木の樹形を整えるために行うもので、一例としては次のような手順・方法が考えられます、
手順・方法1 太い不要枝などを剪定
樹形全体を観察して、剪定後の樹形や梅の木の高さをイメージします。そして、高く伸びすぎた主幹や、太い不要枝を根元付近から剪定し、全体的な樹形を整えます。
手順・方法2 その他の枝の剪定
太い不要枝などを剪定して全体的な樹形を整えることができたら、次にその他の枝を剪定します。剪定する対象となる枝には、次のようなものがあります。
徒長枝
徒長枝は真上に勢いよく伸びる枝です。徒長枝は、花がつかないことが多いだけでなく、樹形を乱す原因にもなるので根元から剪定します。
重なり枝・交差枝
重なり枝は他の枝と重なっている枝、交差枝は他の枝と交差する枝です。何れも風通し・日当たりを悪くし、梅の木を傷める原因になるので剪定します。
内向き枝・下向き枝
内向き枝は木の内側に伸びる枝、下向き枝は下に垂れている枝です。内向き枝は風通し・日当たりを悪くし、下向き枝は樹形を乱すので剪定します。
枯れ枝・病害枝
冬の剪定に限らず、何れも病虫害予防のため、発見次第剪定します。手順・方法3 その他
冬の梅の木の剪定は、樹形を整えるための強剪定が可能ですし、大きな剪定をしておけば翌年以降の冬の剪定の作業量も少なくてすむ可能性があります。ここでは、冬の剪定のその他のポイントをお伝えします。
花芽に注意
冬の剪定は強剪定ができるとはいえ、この時期は既に花芽ができています。花芽まで切りすぎてしまうと花の数も減ってしまうので、花芽と葉芽を見分けながら剪定することが大切です。
梅の花芽は丸くふっくらしていて、葉芽はとがった形をしているので、剪定するときの目安になります。
癒合剤の塗布と剪定後の片付け
剪定をして梅の木を健全に成長させようとしても、枝の切り口から病害虫が発生することもあります。特に太い枝を剪定した場合は、病虫害予防のため癒合剤を塗布することが大切です。
また、同じく病虫害予防のため、剪定後の枝葉はすぐに片付けるようにします。
剪定に必要な道具
梅の木を剪定する場合は、いくつかの道具が必要です。ここでは、剪定道具の主だったものをご紹介します。| 剪定ノコギリ | 太い枝の剪定に利用 |
| 剪定バサミ | 細い枝の剪定に利用 |
| 高枝切りばさみ | 高い場所にある枝の剪定に利用 |
| 癒合剤 | 剪定後の病虫害予防に利用 |
| 手袋・保護メガネ | 安全確保のために利用 |
| 三脚脚立 | 高い場所にある枝の剪定に利用・安全確保のため三脚タイプがおすすめ |
まとめ
この記事では、梅の木の剪定時期や方法・目的をわかりやすくお伝えしました。
梅の木の剪定は、年に2回又は3回。
春と夏の剪定は軽い剪定なので、梅の木にとってもっとも大きな剪定は強剪定ができる冬の剪定になります。
冬の剪定は、梅の花が楽しめる直前に当たるので、花芽の切りすぎに注意は必要ですが、梅の木を長く元気に育てるためにとても大切な作業と言えそうです。
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