スポンサーリンク
目次
4月の別名をご紹介します
この記事では4月の別名をいくつか取り上げ、それぞれの読み方や意味をご紹介していきます。4月の別名でもっとも有名なのは卯月ではないでしょうか。でも卯月だけでなく4月にはたくさんの別名があります。
ところで、4月の別名が生まれたのは旧暦の時代で、現在の暦とは異なります。
ちなみに旧暦の4月は、現在では4月下旬から6月上旬ごろ。春というよりも初夏の季節です。
そのため、4月の別名と言われても少し違和感があるかもしれません。ただ、旧暦の時代の言葉が今でも残っているのは素敵な気もします。
4月の別名1 卯月
卯月(うづき)の由来は十二支です。十二支は子で始まり、亥で終わります。十二支の中で4番目に位置するのが卯です。
4月は1月からみると4番目の月であることから、卯月という4月の別名が生まれています。
4月の別名2 卯花月
卯の花(うのはな)というと、食べ物をイメージすることが多いかもしれません。「卯の花」はおからの別名として知られています。4月の別名としての卯花月(うのはなづき)の卯花は、おからではなく樹木のウツギに由来しています。
ウツギは幹が中空であることから、漢字で書くと空木と表記されます。
卯花月(うのはなづき)は、空木の花が咲くことから4月の別名になっています。
なお、卯花月が簡略化されて卯月になったという説もあります。
スポンサーリンク
4月の別名3 夏初月・夏端月
夏初月も夏端月も、読み方は「なつはづき」です。旧暦の時代は4月から6月までが夏とされていましたが、4月は夏の始まりで初夏の季節になります。
そのため、夏初月・夏端月も4月の別名として知られています。
なお、4月の別名には夏の文字を含んだものが多く見受けられます。
4月が夏の始まりと言う意味では、始夏(しか)・首夏(しゅか)・初夏(しょか)・新夏(しんか) ・維夏(いか)・孟夏(もうか)なども、4月の別名としてあげられます。
※ 維夏の維には、おおもとになると言う意味があります。
※ 孟夏の孟には、初めという意味があります。
4月の別名4 花残月
春には多くの花が咲き乱れますが、旧暦の4月は夏の始まり。現在では4月下旬から6月上旬ごろです。春に咲いていた花が散りかける季節ですが、まだ花がわずかに残っている様子から花残月(はなのこりづき・はなのこしづき)という4月の別名が生まれています。
4月の別名5 木葉採月
木葉採月(このはとりづき)の木葉は、桑の葉を意味しています。
桑の葉は蚕のエサになります。
桑の葉は春を過ぎて葉をだしますが、その葉を蚕のエサとして摘み取る(採る)ことから木葉採月という4月の別名が生まれています。
4月の別名6 得鳥羽月
旧暦の4月は、鳥の羽が生え変わる月、あるいはひな鳥の羽がしっかりと生えてくる月。そのような様子から、得鳥羽月(えとりはづき)という4月の別名が生まれています。
スポンサーリンク
4月の別名7 清和月
古代の中国では旧暦の4月1日を清和節と称していました。また、4月全体を清和月(せいわづき)と称していました。清和は、空が晴れて穏やかな気候であることを意味しています。清和月は、梅雨に入る前の爽やかな季節を言い表している4月の別名です。
4月の別名8 陰月
4月の別名として、よくでてくるのが陰月(いんげつ)です。古代中国の思想に1年を陰月と陽月(ようげつ)に分け、旧暦の4月は陰月の始まり、10月は陽月の始まり。
したがって4月の別名として陰月が誕生したという説を見ることができます。
ただ、陰月や陽月の解釈は他にもあるようで、はっきりとしたことはわかりませんでした。
4月の別名9 建巳月
建巳月(けんしげつ)は、北斗七星に由来をしています。
「建」は北斗七星の取っ手の方向を示す文字です。また「巳」は十二支に基づくものです。
十二支の一番最初は「子」で真北を表します。「巳」は十二支の中では6番目にあたり、方角的には概ね南南東にあたります。
旧暦の4月は、北斗七星の取っ手の部分が巳の方角をさすことから、建巳月という4月の別名が生まれています。
まとめ
この記事では4月の別名をいくつか取り上げ、それぞれの読み方や意味をご紹介してきました。旧暦の4月は、現在では初夏の頃になります。
旧暦と新暦では季節が1か月程度ずれるため、少し違和感があるかもしれません。
ただ、昔の言葉が今でも残っているのは、とても素敵なこと。個人的には、そんな風に思っています。
■合わせて読みたい
スポンサーリンク
スポンサーリンク