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目次
日本七大工場夜景の場所やと特徴などをご紹介
昼間は無機質な建物がずらりと並ぶ工場。しかし、夜になると様相は一変。無機質な工場を照らし出す光が工場群を幻想的に浮かび上がらせます。夜の工場に魅力があることを知った人たちは工場夜景を楽しむことを知り、そうした人々が増えていることを知った自治体は工場夜景を観光資源にします。
また工場夜景という観光資源を持つ自治体が工場夜景サミットを開催し、工場夜景サミットに参加する7つの自治体が日本七大工場夜景の魅力を宣伝しています。
この記事では、日本七大工場夜景のそれぞれの特徴などについて、簡単にご紹介していきます。
日本七大工場夜景ができるまで
工場夜景が脚光を浴びたのは、おそらくですがこの数年のこと。そのため日本七大工場夜景という呼称も存在することはありませんでした。では、どのような経緯で日本七大工場夜景ができたのでしょうか。
日本七大工場夜景ができる発端は平成23年2月に遡ります。
それ以前から工場夜景の観光資源化に熱心だった4つの市。北海道室蘭市・神奈川県川崎市・三重県四日市市・福岡県北九州市の4市が川崎市に集結。
ここに「第1回工場夜景サミット」が開催され、あわせて「日本四大工場夜景」宣言を行います。
また平成24年11月には室蘭市で「第3回工場夜景サミット」が開催。
この第3回工場夜景サミットには前述の4市の他に山口県周南市が加わり、日本四大工場夜景が日本五大工場夜景になります。
さらに平成28年1月には兵庫県尼崎市で「第6回工場夜景サミット」が開催。
それまでの5市に、開催市の尼崎市と静岡県富士市が加わり、日本五大工場夜景が日本七大工場夜景になります。
また、第6回工場夜景サミットでは第1回工場夜景サミットが2月23日に開催されたことを記念して、毎年2月23日を「工場夜景の日」とすることを決定しています。
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日本七大工場夜景とは
それでは日本七大工場夜景のそれぞれを簡単にご紹介していきます。日本七大工場夜景1 北海道室蘭市
室蘭市は「鉄のまち室蘭」と言われてきたとおり、製鉄所を中心に発展してきた北海道を代表する工業地帯です。
室蘭市の工場群は半島に位置しており、その半島には山があるため、工場群は湾岸に立ち並んでいます。
室蘭市の工場群は他の地域の工場群と比べて規模は大きくないものの、密集しているのが特徴的です。
また、近くに標高は高くないものの山があるため、工場夜景を見下ろして楽しむことが出来るというのも特徴です。
さらに工場群ではありませんが室蘭の港には「白鳥大橋」という大きなつり橋があります。
吊り橋もライトアップをしているため、工場夜景と橋のライトアップが素敵なコントラストを醸し出してくれます。
室蘭市の工場夜景は上から見下ろすという魅力がありましたが、現在では工場夜景を楽しむことができるナイトクルーズも実施されているため、上からだけでなく海からも工場夜景を楽しむことができるようになっています。
日本七大工場夜景2 神奈川県川崎市
川崎市は京浜工業地帯の中心地。言い換えれば日本の工業地帯の代表とも言うべき存在で、「第1回工場夜景サミット」も川崎市で開催をされています。
川崎市の工業地帯は規模が大きいだけにいくつかの場所で、様々な工場夜景を楽しむことができるという特徴があります。
言い換えればあえて工場夜景を求めなくても、この地域を走っているだけで十分に工場夜景を楽しむことが出来ます。
もっとも何もせずに工場夜景が堪能できるのであれば、観光資源にはなりません。
そのため工場夜景の観光資源化に熱心に取り組み、観光バスで地上から楽しむ、海からクルーズ船で楽しむなど、たくさんの工場夜景を楽しむ方法が提供されています。
東京や神奈川は夜でも楽しめるポイントはたくさんあります。
ただ、工場夜景は非日常的な雰囲気を楽しむには絶好のポイント。川崎の工場夜景は、カップルでも家族連れでも楽しむことができそうです。
日本七大工場夜景3 三重県四日市市
日本で最初の石油コンビナート施設のある四日市市。四日市市の工場夜景の特徴は、楽しめるスポットがたくさんあること。
特に四日市港ポートビルの地上100Mの展望展示室「うみてらす14」から見下ろす石油コンビナートの夜景は圧巻。
また地上から見るだけでなく、ナイトクルーズもあるので、海からも工場夜景を楽しむことができます。
なお、四日市観光協会によれば、四日市の工場夜景の特徴は
・ 奥行きのある工場夜景を綺麗に見ることができる。
・ プラントが集積しているので工場夜景の光を強く感じることができる。
・ 河川など水面に反射する景色も楽しむことができる。
ということで、四日市市が工場夜景を強く推していることが、配布されている「よっかいち工場夜景マップ」からも強く感じ取ることができます。
日本七大工場夜景4 福岡県北九州市
北九州市は明治時代より日本の近代化を推し進めてきた「ものづくりのまち」として知られています。そのため工場夜景を楽しめる範囲が広く、かつ、多いというのが特徴です。
また、北九州市には新日本三大夜景に選定されている皿倉山もありますので、ケーブルカーなどで山頂に登り、いわゆる「100億ドルの夜景」を楽しむこともできます。
皿倉山に登って見える景色は工場夜景だけでなく、暗い海とのコントラストも楽しめるので特にカップルにはお勧めです。
工場夜景を中心に楽しむ場合は、地上の道路沿いというのもありですが、一番はナイトクルーズ。
工場夜景を中心に、楽しむための船がいくつも運行されているので、思う存分工場夜景を楽しむのであれば、こちらがおすすめです。
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日本七大工場夜景5 山口県周南市
周南市で有名なのは、全国でも有数の規模を誇る石油コンビナート。また、周南市にはセメントや鉄鋼など多彩な工場群がある事でも知られています。周南市の工場夜景についての特徴は、官民をあげて工場夜景を楽しむための商品を作っていること。
周南市では市内にある徳山湾に隣接する場所に晴海親水公園を整備。ここから見える工場夜景は海を挟んだ向こう側に見えるのが特徴です。
海と工場夜景が低い平たんな場所で見えるのも特徴で、ここから見える工場夜景は日本夜景遺産認定もされています。
もちろん、公園への入場料は必要ありませんので、お金をかけずにのんびりと工場夜景を楽しむにはおすすめの場所です。
日本七大工場夜景6 兵庫県尼崎市
尼崎市は「ものづくりのまち」として知られています。その特徴は市内のあちこちに工場がたくさんあること。尼崎市の工場夜景の最大の特徴は、工場までの距離が近いことが挙げられます。
多くの工場夜景は遠景でその魅力を発揮します。一方、尼崎市の工場夜景は近距離で鑑賞することが多いようです。
そのため、工場夜景という景色だけでなく、それぞれの工場の息遣いも身近に感じることができそうです。
他の地域の工場夜景とは少し違う趣がある。それが尼崎市の工場夜景です。
特に写真を撮るのが好きだという方にとって、尼崎市の工場夜景はとても魅力的に映っているようです。
日本七大工場夜景7 静岡県富士市
富士市は明治時代に製紙業で発展を遂げた工業地帯です。今では製紙業だけでなく、幅広い業種が集結し、富士市は工業のまちとして知られるようになりました。そのため工場夜景そのものは昔からありますが、工場夜景を観光資源にしようと考え始めたのは比較的最近のようで、日本七大工場夜景でも最後に名を連ねています。
また、そのような背景から工場夜景を楽しむイベントなどはあまり開催されていないようですが、工場夜景という資源そのものは十分にあるので、これからが楽しみです。
まとめ
この記事では日本七大工場夜景ができた経緯と、それぞれの特徴などを簡単にご紹介してきました。
工場夜景が観光資源として注目されたのはごく最近のこと。実際に工場夜景サミットが初めて開催されたのは平成23年とほんの数年前のことです。
また、最初は日本四大工場夜景だったのが、約5年で日本七大工場夜景と、その数が増えています。
もちろん工場夜景を楽しめる場所が増えるのは良いことですが、数が増えると希少価値が薄まってしまう、そんな感じもします。
実際、日本四大工場夜景ならばその4つの場所を覚えるのは簡単ですが、日本七大工場夜景となると少し微妙になってきます。
もっとも日本は海に囲まれており、その海沿いにはまだまだ数多くの工場夜景があります。
現在は日本七大工場夜景ですが、将来的には七大ではなく、もっと数が増えているかもしれないですね。
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