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節分に食べる豆の数はいくつ
節分に食べる豆の数については、どうやら2つの説があるようです。一つは、年の数だけ豆を食べる。
もう一つは年の数に1つ足した数の豆を食べるです。
節分に豆を食べるのは風習の一つなので、絶対的な決まりごとはありません。
それでも、2つの説にはそれなりの理由があるはず。
この記事では、節分に食べる豆の数の2つの説、それぞれの理由をわかりやすくお伝えします。
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節分に食べる豆の数は年齢の数え方で決まる
節分に食べる豆の数について2つの説が生まれた理由は、どうやら年齢の数え方にあるようです。今では、誕生日になったら一つ年齢を加えていきますが、これは「満年齢」の考え方です。
しかし、日本にはもう一つ「数え年」による年齢の数え方がありました。
では、満年齢と数え年の年齢の数え方はどう違うのでしょうか。
ここでは、一つの例として2000年2月10日に生まれた人で考えたいと思います。
まず、満年齢の場合の各年の年ですが
2000年2月10日 | 0歳 |
2001年2月10日 | 1歳の誕生日 |
2002年2月10日 | 2歳の誕生日 |
一方、数え年は生まれた時、既に1歳です。
これは数え年が使われていた時代、数字に0という概念がなかったことによります。
そして、新しい年を迎えるごとに1つ年齢を重ねていきます。
そうすると2000年2月10日生まれの人は、2001年1月1日で2歳になります。
したがって、数え年は
2000年2月10日 | 1歳 |
2001年2月10日 | 2歳 |
2002年2月10日 | 3歳 |
※ 年齢を加える時期は、1872年まで使われていた太陰暦と、そこから現在まで続く太陽暦では異なります。ここでは太陽暦に基づいてお伝えしています。
これで分かるのは、満年齢+1が数え年になることです。
法律上、年齢の数え方が数え年から満年齢に変わったのは1873年です。
しかしこの段階では、数え年と満年齢の併用が認められていて、実質的に満年齢だけを使うようになったのは1950年です。
ただ風習の中では、数え年で行事を行う習慣も残っていて、七五三や厄年は数え年で考えることも多いようです。
節分に豆を食べるのは古来よりある風習なので、歴史を考えると数え年、つまり満年齢+1とするのが本来のあり方なのかもしれません。
ただ現在の年齢の考え方に従って、満年齢の数だけ豆を食べるのも決して否定はできません。
これが、節分に食べる豆の数についての2つの説の理由で、地域で異なるのはむしろ当然のことなのかもしれないですね。
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節分に食べる豆の数の年齢以外の考え方
ここまで、節分に食べる豆の数は年齢の数え方で異なるということで、数え年と満年齢の2つの説についてお伝えしました。この記事の最後に、節分に食べる豆の数について年齢以外の考え方をご紹介します。
ここで注目したいのは節分に食べる豆の意味で、節分の豆は「福豆」と言われています。
節分の豆まきは、福豆で鬼(災厄)を追い払う行事。
節分に豆を食べるのは、福豆を体内に取り込んで、1年を健康に過ごせるようにという願いが込められていると考えられています。
その数はお伝えしたように、満年齢の場合は年齢の数、そして数え年の場合は年齢の数+1とされています。
ただ、これには別の説もあります。
それは、満年齢で食べる豆の数を決めるけれど、実際に食べるのは満年齢に1を加えた数を食べるというものです。
その理由は、福豆を満年齢の数だけ食べるのは、今年も無事に春を迎えることができたという感謝の気持ち。
豆の数を1つ加えるのは、来年も春を迎えることができるようにという願いを込めたものとされています。
節分に食べる豆の数は、年齢の考え方に由来するという意見が多いものの、他にもさまざまな説があるのかもしれません。
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