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弁財天はどこにいる神様なの
毎年、新しい年を迎えると七福神巡りをする人も多いかと思います。七福神巡りは全国各地で行われていますが、七福神の中で唯一の女性の神様が弁財天です。
ところで、一般的に弁財天はお寺に祀られていることが多いようですが、神社に弁財天はいないのでしょうか。
少し気になったので調べてみました。弁財天はどこにいる神様なのかをわかりやすくお伝えしていきます。
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弁財天とは
弁財天は、どのような神様なのでしょうか。弁財天は、インドのヒンドゥー教の女神サラサヴァティに由来すると考えられています。
サラサヴァティは芸術や学問の神として知られていますが、日本に入って弁財天として祀られるようになります。
そのため、日本でも弁財天は芸術や学問の神として知られています。
弁財天の「天」とは
弁財天の「天」は仏像の位を表しています。この位は、上から如来・菩薩・明王・天部になります。
如来は、悟りを開き、人々を正しい道に導きます。
菩薩は、自らも悟りを開くための修行をしながらも、如来の補佐という役割を担います。
明王は、仏の教えに背く者を正しい方向に導きます。
天部は、人々が悟りに至る道のりを見守る役割を持ちます。天部は、インドの古代の神々にルーツを持つ神とされています。
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弁財天が神社で祀られているのはどうして
弁財天は「天部」の一つで、元々はインドのサラスヴァティーが日本に伝来し、仏教に取り込まれた結果として生まれた神様です。したがって、弁財天は本来お寺に祀られるものとされています。
しかし、日本には神仏習合の考えがありました。
神仏習合とはごく簡単に言えば、日本に古来からある神道と、他より入ってきた仏教を融合させ一つの信仰体系にしたものです。
そのため弁財天も、寺院だけでなく神社に祀られることも不思議ではありませんでした。
明治時代の始めに、新政府により神仏分離令が出され、廃仏毀釈が行われます。
神仏分離令は、神道と仏教を明確に分離するもの。
廃仏毀釈は、仏像や仏具を廃棄する運動です。
廃仏毀釈で大きなダメージを負った神社やお寺もたくさんありましたが、完全に実行されたわけでもありません。
そのため現在でも弁財天は神社に祀られていることがあります。
なお神仏分離令の際、神社では弁財天を残すため弁財天を「市杵嶋姫命」(イチキシマヒメノミコト)とし、ご祭神として祀った神社もあるようです。
弁財天を市杵嶋姫命として時期などについてはいくつかの説がありますが、インドのサラサヴァティが日本の仏教では弁財天となり、弁財天が神道では市杵嶋姫命となったようです。
なお、弁財天は芸術や学問の神として知られていますが、「財」の文字から金運や商売繁盛などを願う人々にも人気の神様と言われています。
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