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野球のリクエストの回数や対象外のプレーなどを簡単解説

野球のルールをイメージする積み木
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はじめに

近年のプロ野球で注目を浴びているのがリクエスト制度です。

この記事では、回数や対象外のプレーなど、リクエスト制度にまつわる様々なことを、簡単にお伝えしていきます。

リクエストの回数

リクエストは、審判の判定に異議がある場合、ビデオ映像によるリプレー検証を求めることができるというもので、その権限は監督のみに与えられています。

では、1試合におけるリクエスト回数は、何回まで認められているのでしょうか。

1試合のリクエスト回数は、両軍とも2回までとなっています。ただし、リクエストについては成否がカギになります。

リクエストをして判定が覆った場合、つまりリクエストが成功したときは回数が減ることはありません。

簡単に言えば、リクエストの成功が続く限り、何回でもリクエストは可能です。

判定が覆らない、つまりリクエストが失敗すると回数は減ります。

1つの試合で、リクエスト失敗の合計が2回になると、その後、リクエストはできなくなります。

もっとも、2回までという制約は9回までのことで、延長戦になった場合は1回増えて3回までリクエストが可能になります。

なお、リクエストの回数は試合ごとに判断します。仮に一つの試合でリクエストの回数が余ったとしても、次の試合に持ち越されることはありません。

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リクエスト対象外のプレー

野球の試合では様々なことが起こります。

そこで、リクエストについては対象になるプレーではなく、対象にならないプレーが示されています。

ここでは、リクエスト対象外のプレーをご紹介します。
 

・ 投球判定(ストライク・ボールの判定)
・ ハーフスイング
・ 自打球
・ 走塁妨害
・ 守備妨害
・ ボーク
・ 塁審より前方の打球

 

最後の「塁審より前方の打球」とは、1塁塁審・3塁塁審より前に飛んだ打球のフェアかファールの判定などを意味しています。

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監督がリクエストをする時期

リクエストする時期は、リクエスト対象プレーが終わった直後とされています。

たとえば、あるプレーに対してリクエストしようと考えていたところ、次の打者が打席に入り、投手も投球モーションに入っていた場合。

これは、既に次のプレーが始まったことになり、リクエストを受け入れてしまうと、プレーの流れが途切れてしまいます。

このような時のリクエストは認められていません。

リクエストがあった場合の審判の対応

リクエストがあった場合、審判は協議に入りますが、協議時間は5分以内となっています。

ビデオ映像を見ても確固たる判断ができないこともあります。この時の結果は「最初の判定どおり」となります。

次に、ビデオ映像を見ても判定が覆らないこともあります。これはリクエストした監督から見たら、リクエスト失敗になります。

この場合は、グランドに戻ったその試合の「責任審判」が全体にリクエストの結果を伝えた後に、リクエストしたチームのベンチに向けてジェスチャーでリクエスト失敗を伝えます。

※ 責任審判とは、審判団の中で最終決定権を持つ人のことで、塁審を務めている人が責任審判になることもあります。責任審判は、降雨によるノーゲームやコールドゲームの宣告も担当しています。

最後に、ビデオ映像を見て判定が覆ることもあります。

これはリクエストした監督から見たら、リクエスト成功になりますが、リクエスト対象になった直前のプレーの取り扱いはどうなるのでしょうか。

様々な状況が考えられるので、実際の対応はその都度異なりますが、基本的には覆された判定が最初から出ていたらどうなっていたのかが判断基準になります。

なお、リクエストで出た結論に異議を申し立てたとします。これは、試合の再開を妨げる遅延行為とみなされて、退場処分になります。

野球のリクエスト制度はプロだけ

日本の野球のルールは公認野球規則で定められていて、プロ・アマ問わず野球の公式戦はこの規則に則って行われます。

しかし、リクエスト制度は公認野球規則ではなく、プロ野球の「アグリーメント」などで定められています。

アグリーメントは試合を行う上での内規のようなもので、内容は情報として伝わってくるものの、文書そのものは非公開とされているようです。

このことから分かるのは、リクエスト制度はプロ野球では導入されているものの、学生野球・社会人野球では適用されないということです。

学生野球・社会人野球はあくまでも公認野球規則に従うものとされており、この規則によれば「ルールの解釈に誤りがあった場合を除き、一度下された審判の判定は覆らない。」とされています

リクエスト制度がプロだけにありアマにないのは、プロとアマの理念の違い。

あるいは、プロは生活が懸かっているので、誤った判定をしてはならないなど、様々な理由が言われています。

ただ、最も大きいのは費用ではないでしょうか。

ビデオ判定をするためには、ビデオ機材を含めて多数の機器を用意しなければならないし、コンピュータ制御も必要で、多くのお金が必要になります。

そんなことができるのはプロ野球だけということで、野球のリクエスト制度がプロだけに適用されているとも考えられます。

さいごに

この記事では、リクエスト制度にまつわるさまざまなこと。

具体的には、1試合でリクエストができる回数や、リクエスト対象外になるプレーなどを中心にお伝えしてきました。

リクエスト制度導入によるメリットは数多くあります。

まずリクエスト制度導入で、抗議の回数が減り試合時間が短縮されますし、乱闘など想定外の出来事も避けられる可能性が高くなりました。

また、リクエスト制度はビデオが強力な威力を発揮しますが、言い換えれば、より客観的な判断ができるようになったとも言えます。

プロ野球のリクエスト制度は始まったばかりで、まだまだ見直しの余地があるかもしれません。

この記事では、書いた時点での情報をお伝えしましたが、より良い制度に発展していくと良いですね。

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