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天ぷらと唐揚げの違いとは
天ぷらと唐揚げは、見た目で違いが分かる場合が多いと思います。また、味わいも異なるので、この点でも天ぷらと唐揚げの違いを理解するのは簡単かもしれません。
ところが、具体的にどこが違うのかと問われると、案外、答えられないことも多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では一般的に言われている天ぷらと唐揚げの違いについてお伝えします。
また、天ぷらや唐揚げに近い素揚げやフライについても簡単にご紹介します。
まずは、天ぷらと唐揚げ、それぞれの特徴をご紹介します。
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天ぷらとは
今では和食を代表する天ぷらが、ポルトガル人によって日本に伝えられたのは戦国時代末期と言われてます。また、現在では否定されているものの、徳川家康が亡くなったのは鯛の天ぷらを食べて食中毒を起こしたためと語られていたこともありました。
日本での天ぷらには長い歴史があり、作り方も一様ではありませんが、ここでは一般的に言われている特徴についてお伝えします。
天ぷらも唐揚げも衣をつけるという点では同じです。ただ、天ぷらと唐揚げでは、その衣に違いがあります。
天ぷらは、小麦粉と水と卵を混ぜたものを衣にして、素材を衣にくぐらせて油で揚げます。
小麦粉は薄力粉を使います。薄力粉を使うことで、フワッとした食感、サクッとした食感を得ることができます。
天ぷらでは一般的に素材に味付けをしません。そのため、より素材の味をいかした食べ物になっている特徴があります。
また、唐揚げと比べると天ぷらの方が衣が厚くなりますが、これは素材の水分を閉じ込めカラカラになるのを防ぐことにもなります。
薄味を好む方は、天ぷらに塩などをつけて楽しむ。
濃い味を好む方は、味を吸収しやすい天ぷらの特徴を活かし天丼などで楽しむことができます。
なお、天ぷらは天麩羅・天婦羅と表記することもあります。
■参考
小麦粉はグルテンの量が多い方から、強力粉・中力粉・薄力粉に分類されます。
グルテンの量が多い強力粉は、練ると粘りが出るという特徴からパンなどに利用されます。
次に粘りが出る中力粉は、うどんなどに使われています。
グルテンの量が少ない薄力粉は、天ぷらや唐揚げなどに利用されます。薄力粉は、粘りがなくサクッと揚がるのが特徴です。
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唐揚げとは
からあげの由来は、はっきりとしてません。
からあげは、江戸時代初期に中国よりもたらされたものとも言われていますが、当時は衣をつけないで揚げる、後述する衣をつけない揚げ物である素揚げである可能性もあります。
からあげは中華由来の料理であったことから、中国の昔の国名「唐」の字を使い唐揚げと呼ぶようになったとも言われています。
天ぷらも唐揚げも、衣をつけるという点では同じです。
ただし、唐揚げの衣は片栗粉のみ、小麦粉のみ、片栗粉と小麦粉のブレンドなどさまざまであるものの、卵は使いません。
素材を直に粉につけて揚げたものが唐揚げで、片栗粉が多いとサックリした仕上がり、小麦粉が多いとしっとりした仕上がりになります。
なお、前述しましたが唐揚げに使う小麦粉は薄力粉です。
唐揚げで特徴的なのは、素材に下味をつけることです。
下味は、塩・コショウ・醤油・酒・しょうが・にんにくなどを液体にして漬け込みます。
唐揚げは天ぷらと異なり、衣が粉だけになるので、性格としては後述する素揚げに近いと言えそうです。
天ぷらよりも衣が薄く出来上がるため素材が脱水されて縮まりますが、より下味の旨味が引き出せせることにもなります。
ところで、唐揚げに近い食べ物に竜田揚げがあります。
竜田揚げは、醤油・酒・みりん・砂糖などでタレを作り、素材を漬け込んだうえ揚げたものです。
竜田揚げは唐揚げの一つの種類と考えられていますが、下味に日本古来の調味料を使っていることから、特に「和風の唐揚げ」とも言われています。
天ぷらと唐揚げの違いのまとめ
天ぷら | 唐揚げ | |
衣 | 小麦粉と水と卵 | 小麦粉や片栗粉 |
下味 | つけない | つける |
さいごに 素揚げとフライ
ここまで、天ぷらと唐揚げの違いについて書いてきました。最後に、天ぷらや唐揚げに近い、素揚げとフライについて簡単にご紹介します。素揚げとは
素揚げは、衣を使わずに油で揚げたもので、天ぷらや唐揚げよりも、一層、素材の味が決め手になります。素揚げは、塩やたれをつけて楽しむのが一般的です。
フライとは
フライが日本に入ってきたのは明治時代と言われています。フライは、小麦粉、卵、パン粉を使って油で揚げたものです。順番としては、小麦粉→玉子→パン粉で衣をつけた後、油で揚げます。
フライと似たものにカツがあり、フライとカツは同じものという意見があります。この場合、素材が魚の場合はフライ、肉の場合はカツと分けていることが多いようです。
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