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鑑識と科捜研の違いをご紹介します
私はテレビが大好きです。特にドラマをよく見るのですが、多くは1クール3か月でドラマが頻繁に入れ替わっています。
ところで、どのクールでも必ず登場するのが刑事ドラマで、人気がある刑事ドラマは1年に1回、あるいは1クールではなく2クール放送されるものもあります。
刑事ドラマの主人公は刑事ですが、刑事だけで事件が解決できるわけではなく、さまざまな役割を持った人が登場します。
その代表格と言えば鑑識と科捜研で、鑑識や科捜研が主役になっているドラマもあります。
ところで、鑑識や科捜研の登場回数が多くなるのに伴い、それぞれの役割が混乱してしまうこともあります。
鑑識も科捜研も警察の業務を担当していますし、役割が似ている部分もあるようですが、どうやら鑑識と科捜研はまったく異なるもののようです。
この記事では、鑑識と科捜研の違いを簡単にご紹介してます。鑑識と科捜研の違いを知ってテレビドラマをさらに楽しんでみませんか。
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鑑識とは
鑑識は警察官です。警察の中に鑑識課という部署がありますが、そこに配属されるのが鑑識員です。
警察官になるためには試験を受けなければいけません。
ただ、高校卒業でも大学卒業でも警察官になることはできますし、大学に関して言えば文系でも理系でも警察官になることはできます。
鑑識という業務を行う上で、警察官の試験に合格する必要はあるものの、それ以上の条件はないようです。
鑑識になるためには警察官になってからが勝負と言えます。
警察官ならば誰でも鑑識員になれるわけではなく、採用後の知識・経験・意欲が求められ、さらに鑑識員になるための研修も必要になります。
鑑識員の仕事は主に事件現場での検証です。検証も事件捜査の一部なので、やはり鑑識員は警察官である必要があります。
事件現場の検証の主なものは、証拠資料の採取、写真撮影、保存などです。その中で鑑定が必要な資料などを科捜研に送ります。
なお、鑑識員は警察本部に配属される場合と、各警察署の刑事課に配属される場合があります。
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科捜研とは
科捜研(科学捜査研究所)の職員は警察官ではなく、専門職として採用された警察職員です。
鑑識も科捜研も公務員であることは同じですが立場はまったく異なります。
科捜研は地域によって採用方法が異なっています。
ただ専門職の採用だけに、警察官よりも採用人数が少なく、科捜研の職員になるためのハードルはかなり高いようです。
また、仕事の特殊性から理系学部からの採用が多く、大卒ではなく大学院卒からの採用も多いようです。
科捜研は警察官よりも採用人数が少ないのでハードルが高いと書きましたが、科捜研の専門は化学、生物、情報と各分野があり、採用は各分野の欠員補充という場合が多いようです。
単に採用人数が少ないだけでなく、採用分野も細分化されますので、能力だけでなくある程度の運も必要と言えそうです。
科捜研の仕事は、鑑識から送られてきた資料の鑑定。
たとえば、尿・血液・毛髪・歯形・聴形・DNAなどの鑑定、化学薬品が使用された場合の鑑定、覚せい剤など薬物の成分分析、偽札の鑑定など多岐にわたり、それぞれに専門の科捜研職員が調査を行います。
そして、鑑定が終わるとその結果を鑑識に送付することになります。
まとめ
この記事では、鑑識と科捜研の違いを簡単にご紹介しました。鑑識と科捜研は何れも警察という組織に務める公務員という立場であることについては同じです。
しかし、鑑識と科捜研では立場も仕事の内容もかなり異なることが分かりました。仕事の内容が異なるということは、仕事をする場所も異なります。
鑑識員の仕事は事件現場から始まります。
一方、科捜研の場合は、正しい鑑定を行うための専門の部屋が主戦場になります。
鑑識員も科捜研の職員も仕事の最終的な目的は同じですが、あくまでも分業作業。少なくとも科捜研の職員が現場に出ることはほとんどないようですね。
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