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雛人形はいつから飾るの?しまう時期も一緒にご案内します

雛人形の男雛と女雛
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はじめに

毎年、3月3日はひな祭り。ひな祭りに欠かせないのが雛人形です。

ところで、雛人形はいつから飾るものなのでしょうか。また、しまう時期には何か決まりはあるのでしょうか。

雛人形をいつから飾るのか。いつまでにしまうのかについては諸説あります。

そのため、飾る時期やしまう時期に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

たとえば、雛人形をしまう時期については、ひな祭りが終ったらすぐにしまわなければいけないとも言われていますが。。。

果たしてどうなんでしょうか。

この記事では、諸説ある雛人形を飾る時期と、しまう時期の「いつ」について簡単にお伝えしていきます。

雛人形はいつから飾るの

雛人形をいつから飾るのかについては、大きく3つの説があります。

その3つとは、

 

★ 松の内が明けた日

★ 立春の日

★ 雨水の日

です。

 

それでは、それぞれを簡単にご紹介していきます。

松の内が明けてから雛人形を飾る

松の内が明けた日以降に雛人形を飾るとするのは初節句の場合が多いようです。

初節句の時だけは、雛人形を長くお披露目するということから飾る時期が早くなっています。

ところで、松の内は地域によっても異なりますが、一般的に関東では1月7日まで、関西では1月15日までとする場合が多いようです。

 

したがって、雛人形を松の内が明けた日から飾る場合、

飾る時期は、関東では1月8日以降、関西では1月16日以降

 

になります。

立春の日または雨水の日に雛人形を飾る

初節句以外で雛人形を飾る時期については、立春の日、雨水の日という意見が圧倒的に多いようです。

立春の日に雛人形を飾る

立春の日になってから雛人形を飾る理由としては、ひな祭りは桃の節句に行うもの

桃の節句は春の行事なので、雛人形を飾る時期は季節の変わり目である節分が終った立春から。

このことが、節分の翌日の立春から雛人形を飾るという理由になっています。

雨水の日に雛人形を飾る

雨水の日とはそれまでの雪が雨に変わる日。

暖かい日が訪れる日が来るのはもう少し先だけど、少しずつ寒さが緩んでいく日とされています。

どうしてこの日が雛人形を飾る時期にあげられているのかは、はっきりとはしていませんが「雨水の日に雛人形を飾ると良縁に恵まれる」と言われています。

雛人形をいつから飾るのかのまとめ


以上のことをまとめると

雛人形をいつから飾るのかについては

★  初節句の場合は、松の内が明けてから。

★  その他の年の場合は、節分の翌日の立春。

★  良縁に恵まれるということを考えたら雨水の日。

 

こんな感じになりそうです。

なお、年によっても異なりますが、立春は2月4日頃、雨水は2月19日頃になります。

ところで、雛人形を飾る時期については六曜にこだわるという意見も見受けられます。

六曜とは先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口のことで、現在でも冠婚葬祭などの儀式と深く結びついています。

もっとも、雛人形を飾る時期と六曜については関連性を否定する意見も多いようです。

大安の日が最適という意見もありますが、雛人形を飾る時期については仏滅の日は避ける程度の考慮で良いという意見が大勢を占めています。

六曜の日を含めて考えると初節句以外で雛人形を飾る時期としてベストなのは、立春または雨水の日と大安が一致した日。でもこれは確率的には6分の1です。

どこで折り合いをつけるのかは、地域性や雛人形を飾る人の考え方によるところが大きいようですね。

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雛人形はいつまでにしまうの

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雛人形をしまう時期に明確な決まりごとはない

結論から先に書くと、雛人形をしまう時期に明確な決まりごとはないようです。

雛人形をしまう時期としてよく聞くのは桃の節句が終ったらすぐということ。

桃の節句が終ったらすぐ片づけをしてしまわないと、お嫁に行くのが遅れると言われています。

しかし、どうやらこれは俗説。しかもこの俗説は昭和に入ってから生まれた新しいものだと言われています。

太平洋戦争も後半になると日本は苦境に陥り、多くの若い男性が戦場に駆り出されていました。

その結果、日本には適齢期を迎えた女性が多くなり、女性の結婚の難しい時期が到来しました。

そこで親は娘が少しでも良縁に恵まれるよう、いろいろなことを考え出しました。

その一つが雛人形をしまう時期です。

本来、雛人形をしまう時期に明確な決まりはありませんでした。かといって雛人形をずっと出しっぱなしにしている家はだらしないとも考えられていました。

「桃の節句が終ったら雛人形はすぐにしまいなさい」とは、親が娘のしつけのために言ったことで、それが現在でも一般常識のように伝えられています。

雛人形をしまう時期に明確な決まりはないようです。

雛人形は晴れた日にしまう

特に小さなお子さんがいる場合などは雛人形を1年中出していることもあります。

これもあながち間違いではないようです。

もっとも、雛人形は桃の節句に飾るもの。

1年中、飾っていたのではそうした季節感が失われてしまいますし、雛人形も傷んでしまいます。

やはり雛人形は桃の節句が終ったらしまってあげるというのが望ましいようです。

では雛人形はいつしまうのかということですが、一つだけしまう場合の条件があります。

それは雛人形は晴れた日にしまうというものです。

雛人形は一度しまうと次に飾るのは約1年後になります。雛人形の材質はカビが生えやすいものばかりです。

したがって雛人形はできるだけ湿気の少ない晴れた日に片づけてしまうことが望まれます。

地域によっては何かの事情で雛人形をしまう時期が遅くなってしまった場合、しまうまでの間、雛人形を後ろ向きにさせておく場合もあるようです。

しまおうと思っていた日が雨だった、あるいは雨が降り続いているようなときはこうした方法もあるみたいですね。

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しまう時期は桃の節句の時期で決まる

雛人形をしまう時期は「飾る時期」よりも多様性に富んでいます。

それは、ひな祭りを3月3日に行う場合もあれば、月遅れの4月3日に行う場合もあるからです。

ひな祭りを3月3日に行う場合、雛人形をしまうのは3月中が一つの目安になりそうです。

ひな祭りは桃の節句の行事なので、桜が咲くまでにはしまうというのが一つの考えのようです。

一方、ひな祭りを4月3日に行う場合は、桜が満開をすぎて葉桜になるころにしまうというのが一つの目安のようです。

お雛様にも桜を楽しんでもらおうということでしょうか。

何れにしても雛人形をしまうのは「晴れた日」ですが、雪深い地方などは3月にはまだ雪が残り湿気の多い日も続くと思われます。

このような場合は雛人形をしまう時期を遅らせた方が良いのかもしれません。

雛人形をしまう時期はもちろんひな祭りが終ったあと。

でも、ひな祭りが終ったらすぐに雛人形をしまわなければいけないというのはどうやら俗説のようです。

むしろ、ひな祭りが終ってもしばらくは雛人形を出しておくというのが一般的なようで、大切なのは季節感。

いつまでにという明確な規定はないまでも初夏まで出しておくというのも少し考えものです。

雛人形をしまうのはひな祭りが終って少し経過してから。

大切なのは天気。湿気の少ない晴れの日に雛人形をしまう。これが大原則のようです。

なお、雛人形を片付ける時は、まずは数時間陰干しをしてお掃除。そのあと丁寧にしまうようにしてください。

雛人形をしまう時期のまとめ


以上のことをまとめると

雛人形をいつまでにしまうのかについては

★  雛人形をしまう時期に明確な決まりごとはない。

★  雛人形は晴れた日にしまう。

★  ひな祭りが3月3日の場合は、3月中(桜が咲くまで)にしまうのが一般的。

★  ひな祭りが4月3日の場合は、葉桜の頃にしまうのが一般的。

 

さいごに

雛人形の男雛と女雛
この記事では、雛人形をいつから飾るのか。合わせていつまでにしまうのかについて簡単にお伝えしてきました。

最後に雛人形についてもう一つ言われていることをご紹介させていただきます。

それは、三月掛けまたは三月またぎと言われるもので、雛人形を飾る期間は三月をまたいではいけないというものです。

もっとも三月掛けまたは三月またぎは49日に関連したもの。法事の49日は月に換算すると3か月にまたがることもあります。

このことから雛人形の三月掛けまたは三月またぎは縁起が悪いと考える地域もあるようです。

しかし49日はあくまでも法事に関連した考え方。雛人形を飾る時期とは無関係という意見の方が多いようです。

毎年、ひな祭りには欠かせない雛人形。

雛人形は全国共通のものなのに、雛人形はいつから飾るのか、いつまでにしまうのかについては多くの意見があるのは何だか不思議です。
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