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はじめに
この記事では、藤(フジ)の剪定時期・目的・剪定方法などをわかりやすくお伝えします。マメ科のつる性花木である藤は寿命が長く、中には樹齢数百年と言われる古木もあり、花の咲く時期に多くの人が訪れる名所もあります。
このように丈夫な藤も、花を咲かせるためには適切な剪定時期と剪定方法を守ることが大切です。
藤の剪定時期は、花後の剪定と冬の剪定の年に2回。
それでは藤の剪定時期・目的・方法をそれぞれにお伝えします。
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花後の剪定時期・目的・方法
剪定時期
藤の夏の剪定時期は、花が終わった後に行います。地域やその年の天候によって花の咲く時期は異なりますが、花後の剪定の時期としては5月~6月が一つの目安になります。
剪定目的
花後の剪定は、翌年の花つきをよくするためと、樹形を整えるために行う剪定です。剪定方法
花後の具体的な剪定方法としては、花がら摘み・徒長枝の剪定・樹形を整えるなどがあります。花がら摘みは、咲き終わった後の花を、花の部分だけを手で摘み取ります。
徒長枝の剪定は、枯れた枝・伸びすぎた枝・込み入った枝を剪定します。
樹形を整える剪定は、樹形を美しくするためにさらに不要な枝を取り払います。
藤は成長がたくましいだけに、放置していると新しい枝がどんどんと伸び、枝が込み入ってしまいます。
枝が込み入ってしまうと光や風が中心部に届かなくなってしまい、病虫害のリスクが高くなり、樹勢を弱める原因になります。
花後の剪定は、藤を健やかに成長させ、翌年の花つきをよくするために大切な作業です。
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冬の剪定時期・目的・方法
剪定時期
藤の冬の剪定時期は、藤の休眠期に当たる12月~2月に行います。剪定目的
冬の剪定は、花芽を作りやすくして、美しい藤の花を咲かせるための剪定です。剪定方法
冬の具体的な剪定方法としては、花後の剪定と同様に徒長枝の剪定・樹形を整える剪定がありますが、さらに花つきを良くするための剪定があります。徒長枝の剪定・樹形を整える剪定は花後の剪定で行っていますが、藤は成長が早いため再度必要になることがあります。
徒長枝の剪定を行うことで、風通しや日当たりを良くして、病虫害のリスクを軽減することができます。
樹形を整える剪定を行うことで、花期に美しい花だけでなく樹形を楽しむことができます。
そして冬により大切なのは、花つきを良くするための剪定です。
冬は藤の休眠期とはいえ既に花芽ができているので、まず花芽をある程度残して剪定することが大切です。
藤は新しい枝に花をつけるので、まず新しい枝の基部にできた丸みのある花芽を確認します。
そして花芽を2~3個残して、それより先の部分を剪定します。
冬の剪定のポイントととしては、枯れた枝・込み入った枝・病気の可能性がある枝を取り除き、風通しが良くして病気や虫の予防をして、さらに樹形を整えること。
そして、花芽を適度に残すことで、大きく育った藤の花を楽しむことにあります。
さいごに
この記事では、藤の剪定時期・目的・剪定方法などをわかりやすくお伝えしました。さいごに藤の剪定に関して、その他のポイントのいくつかをお伝えします。
剪定の頻度
藤は年2回の剪定が理想ですが、樹勢や生育状況に合わせて回数を調整することも必要です。特に過度な剪定はかえって花つきを悪くすることがあるので注意が必要です。
剪定するときの注意点
剪定する際は、剪定鋏など適切な道具を使うとともに、手袋を着用してケガをしないよう注意すること。また剪定をした後は、剪定後は切り口に癒合剤を塗って病害虫の侵入を予防すること。
さらに剪定後は、水やり施肥を適宜行うことで、より美しい花を楽しむことができます。
なお、藤の品種によっては剪定の方法が異なる場合があります。
基本は同じだとしても、品種に合った剪定方法で行うことも大切です。
まとめ
藤の花は丈夫でも、美しい花を楽しむためには剪定作業が大切です。剪定作業は面倒だし大変かもしれませんが、適切な剪定を行うことで病害虫の発生を防ぐことができ、藤が丈夫な株に育つとともに花の季節にはたくさんの美しい花を楽しむことができます。
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