この記事では、過去の統計を用いて2019年の関東の梅雨入りや梅雨明けは、いつ頃になりそうなのかを予想してみました。
ところで、梅雨とはどのような現象なのでしょうか。
まずは梅雨の定義などを確認したうえで、2019年の関東の梅雨入りや梅雨明け時期の予想についてお伝えしていきたいと思います。
梅雨とは、どのような現象を示すものなのでしょうか。
気象庁の説明によれば『梅雨は春から夏へ季節が移る過程で、その前後の時期に比べて雨が多くなり、日照時間が少なくなる季節現象』とされています。
どうやら、梅雨の定義は数値で測れるものではなく、漠然としたもののようです。
春から夏にかけて、日本には北の冷たい空気と、南の暖かい空気が同時に訪れる時期があります。
このとき、北の冷たい空気と南の暖かい空気がぶつかると、そこに前線が発生して雨が降りやすい状況になります。
この前線を梅雨前線(ばいうぜんせん)と称していますが、梅雨前線の近辺では雨が何日も降りやすい状況になります。
これを見て気象庁は梅雨入りを発表します。
梅雨前線は最初は日本の南に発生します。そのため沖縄県が最初に梅雨入りをして、その前線が北上するに伴い、各地も梅雨入りを発表します。
梅雨入りは梅雨前線によりもたらされるものですが、何日雨が降り続けば梅雨入りという定義があるわけではなく、このあたりの判断は気象庁次第ということになりそうです。
梅雨前線は少しずつ北上し、やがて無くなります。そのため、梅雨前線が無くなった地域から梅雨明けが発表されるようになります。
梅雨入りも梅雨明けも南から少しずつ北上する。これが一般的な梅雨の姿です。
梅雨の期間は概ね45日程度。年によって長短はあるものの、大体、梅雨の期間は1か月半を見込んでおけば無難なようです。
スポンサーリンク
関東の平年の梅雨入りと梅雨明け
北海道の一部を除き、日本では年に1回、梅雨の季節を迎えます。もっとも日本列島は南北に細長く連なっているため、梅雨入りや梅雨明けの時期は地域によって異なります。
梅雨の期間は年によって異なりますが概ね45日。
全国的に梅雨の長さはそれほど変わらないようですが、梅雨入りの時期、梅雨明けの時期というのは地域により異なります、。
では、関東の梅雨入り、梅雨明けの時期はいつ頃でしょうか。
毎年の梅雨入りや梅雨明けを発表するのは気象庁です。
その気象庁の過去30年のデータにより、関東甲信における平年の梅雨入りは6月8日ごろ、平年の梅雨明けは7月21日ごろとされています。
やはり梅雨の期間は約45日と見込んでよさそうですね。
2019年の関東の梅雨入りと梅雨明けを予想
それでは、2019年の関東の梅雨入りと梅雨明けを過去の統計から予想してみます。
ここで使う統計は、気象庁が発表している、過去30年(1981年~2010年)の梅雨入りと梅雨明けのデータで、比較する対象は最初に梅雨入りや梅雨明けをする沖縄県と関東甲信のデータです。
では、そのデータをご紹介をしてみます。
平年の梅雨入り | 平年の梅雨明け | 梅雨の期間 | |
沖縄 | 5月9日頃 | 6月23日頃 | 46日 |
関東 | 6月8日頃 | 7月21日頃 | 44日 |
東京の梅雨明けは、沖縄の梅雨明けの28日後になります。
では、この情報を2019年に当てはめてみます。この記事を書いている時点で分かっているのは、2019年の沖縄の梅雨入りの時期だけです。
そこで、2019年の沖縄の梅雨入りの時期から、2019年の関東の梅雨入りの時期と梅雨明けの時期を考えたいと思います。
2019年 | 月日 | 算出方法 |
沖縄の梅雨入り | 5月14日 | |
(予想)沖縄の梅雨明け | 6月28日頃 | 沖縄の梅雨の期間46日 |
(予想)関東の梅雨入り | 6月12日頃 | 沖縄の梅雨入りの30日後 |
(予想)関東の梅雨明け | 7月25日頃 | 関東の梅雨の期間44日 |
もっとも、ここでご紹介したのはあくまでも過去の統計情報に基づいた予想にすぎません。
ただ、個人的見解を言えば沖縄が梅雨入りして約30日後に関東が梅雨入り。
そして、関東が梅雨入りして約40日後に、関東の梅雨明け。関東が梅雨明けするころに、関東の子供たちは夏休みに入る。
関東の梅雨入りや梅雨明けについては、そんな感触を持っています。
スポンサーリンク
さいごに
ここまで、2019年の関東の梅雨入りと梅雨明けの時期についての予想をしてみました。
それでは、この記事の最後に参考として直近10年間。2009年から2018年までの関東の梅雨入りと梅雨明けについてご案内をさせていただきます。
梅雨入り | 梅雨明け | |
2009年 | 6月 3日ごろ | 7月14日ごろ |
2010年 | 6月13日ごろ | 7月17日ごろ |
2011年 | 5月27日ごろ | 7月 9日ごろ |
2012年 | 6月 9日ごろ | 7月25日ごろ |
2013年 | 6月10日ごろ | 7月 6日ごろ |
2014年 | 6月 5日ごろ | 7月21日ごろ |
2015年 | 6月 3日ごろ | 7月10日ごろ |
2016年 | 6月 5日ごろ | 7月29日ごろ |
2017年 | 6月 7日ごろ | 7月 6日ごろ |
2018年 | 6月6日ごろ | 6月29日ごろ |
データの量がそこそこあるので、平年の梅雨入りや梅雨明けの時期については、ある程度の信頼はできるようです。
もっとも、過去10年を見る限り、梅雨入りは早くて5月27日、遅いと6月13日。
梅雨明けは早い年で6月29日、遅い年で7月29日。
2019年の関東の梅雨入り予想は6月12日、梅雨明け予想は7月25日と書きましたが、実際の各年の関東での梅雨入りや梅雨明けは、平年で示されている月日とはちょっと離れ気味かな、そんな感じもあるようです。
平年の関東の梅雨入りの時期、梅雨明けの時期については、統計学的には信ぴょう性があるものの、この「ずれ」の大きさも理解しておきたいですね。