>
日本三大(神社・仏閣) PR

日本三大八幡宮は宇佐神宮と岩清水八幡宮とあとはどこ?

鶴岡八幡宮
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

日本三大八幡宮はどこ

この記事では、日本三大八幡宮についてご案内していきます。

ところで「日本三大」には往々にして見かけられることですが、日本三大八幡宮は必ずしも「三大」が確定していないようです。

日本三大八幡宮については、大きく2つに意見が分かれています。

一つは、日本三大八幡宮を宇佐神宮・岩清水八幡宮・筥崎宮とするもの。

もう一つは、日本三大八幡宮を宇佐神宮・岩清水八幡宮・鶴岡八幡宮とするものです。

八幡宮とは

八幡宮は八幡神を祀る神社です。

八幡神とは応神天皇の神霊のことで武運の神として知られています。そのため、八幡神は源氏や平氏など全国の武士の崇敬を集めています。

特に源氏は鎌倉幕府を開き、全国各地に源氏の血の流れを汲む武士が数多く生まれています。

そのようなことから、現在、八幡神を祀る神社である八幡宮は全国で約44,000もあると言われています。

この記事では、数多くある八幡宮の中から日本三大八幡宮の候補となる4つの神社をご紹介していきます。

スポンサーリンク


日本三大八幡宮1 宇佐神宮(宇佐八幡宮 大分県宇佐市)

宇佐神宮
宇佐神宮は全国の八幡宮の総本社です。このことだけを考えても宇佐神宮を日本三大八幡宮の一つと考えても問題はなさそうです。

ところで明治時代になり神社を等級分けする制度が設けられました。

この制度は第2次世界大戦後に廃止されましたが、今でも「旧社格」と言われて神社の格を知る一つの目安となっています。

旧社格をざっくりとご案内すると、神社は大きく官幣と国幣に分類をされます。

官幣は神祇官が祀る神社、国幣は地方官が祀る神社となります。

したがって社格という点では、官幣は国幣よりも上位ということになります。

また、官幣と国幣にはそれぞれに大中小があり、大中小による分類も行われています。

この2つをまとめて序列を示すと、上から官幣大社、国幣大社、官幣中社、国幣中社、官幣小社、国幣小社になります。

では旧社格において宇佐神宮はどこになるかというと、宇佐神宮は官幣大社になります。

現在、旧社格は廃止されているとはいえ、この点から見ても宇佐神宮は日本三大八幡宮の一つとして問題ないように思われます。

宇佐神宮は大分県宇佐市にあります。

宇佐市は大分県の国東半島の付け根に位置する市で、宇佐神宮は宇佐市の御許山(おもとさん)の麓にあります。

宇佐神宮の創建は725年。

歴史のある神社であることから、本殿と孔雀文磬(くじゃくもんけい)が国宝に指定されている他、神像他いくつもの文化財が重要文化財に指定をされています。

※ 孔雀文磬は読経に用いる仏具の一つである「磬」(けい)に孔雀と銘文が記されているもので、鎌倉時代前期の作品と考えられています。

なお、宇佐神宮については参拝についての特徴があります。

それは参拝の作法が「二拝四拍手一拝」であることで、宇佐神宮と出雲大社以外では見られないと言われています。

日本三大八幡宮2 岩清水八幡宮(京都府八幡市)

京都府八幡市にある岩清水八幡宮は860年の創建。旧社格では宇佐神宮と同様に官幣大社になります。

岩清水八幡宮は京都にあることから古来朝廷や皇族など。

また、源氏や平氏、源氏の流れを汲む足利氏や徳川氏からも崇敬され続けたという歴史があります。

歴史の長さ、貴族や武士を中心とした人々との関わり合い。

旧社格だけでなく、そのような観点からも岩清水八幡宮は日本三大八幡宮の一つに数えるという意見は多いようです。

なお、岩清水八幡宮も石清水八幡宮本社10棟が国宝に指定されている他、数多くの重要文化財があることでも知られています。

スポンサーリンク


日本三大八幡宮3 筥崎宮(はこざきぐう 福岡県福岡市)

福岡県福岡市にある筥崎宮は921年の創建。また旧社格は官幣大社。

旧社格が宇佐神宮、岩清水八幡宮と同じであることから、筥崎宮を日本三大八幡宮の一つとする意見は多いようです。

なお、本殿・拝殿などの建造物等が国の重要文化財に指定をされています。

日本三大八幡宮4 鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう 神奈川県鎌倉市)

鶴岡八幡宮
神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮は1063年の創建。日本三大八幡宮の中ではもっとも新しい神社です。

鶴岡八幡宮は、源頼義が石清水八幡宮を勧請したのが始まりと言われています。

※ 勧請(かんじょう)とは元の神社にあった神霊を他の神社に移すこと(分霊)。

石清水八幡宮より神霊を分霊して創建されたのが鶴岡八幡宮なので、歴史的に新しいのは当然のことです。

また、旧社格で考えると鶴岡八幡宮は国幣中社。

これまでご紹介をしてきた宇佐神宮、岩清水八幡宮、筥崎宮が官幣大社であるのに対して、鶴岡八幡宮はそれより3ランク下の国幣中社。

歴史が浅く、社格もそれほど高くはない。そのため石清水八幡宮を日本三大八幡宮に加えることについては異論もあるようです。

ただ鶴岡八幡宮があるのは鎌倉幕府の設けられた鎌倉。鶴岡八幡宮を創建したのは鎌倉幕府の初代将軍源頼朝の先祖である源頼義。

さらに八幡神は武士の崇敬を集めていた。そうした諸要因が重なり鶴岡八幡宮は大切にされてきました。

鎌倉幕府の後の室町幕府は、京都に政権を置いていたためそれほどでもありませんが、江戸幕府になると鎌倉は至近の距離。

そのため江戸時代になっても鶴岡八幡宮は、幕府の篤い庇護があったようです。

鎌倉は鶴岡八幡宮だけでなく数多くの神社仏閣があり、日本でも有数の観光地になっています。

とりわけ鶴岡八幡宮は鎌倉観光の中心に位置し、年間でも多くの観光客で賑わっています。

歴史や神社の格という観点だけから考えると、鶴岡八幡宮を日本三大八幡宮の一つに数えることは難しいかもしれません。

ただ、歴史の中で拡張と整備を展開してきた鶴岡八幡宮。

そして現在の鶴岡八幡宮への人の集まりなどを考えると、鶴岡八幡宮こそ日本三大八幡宮に入れることがふさわしい。

歴史や社格を優先するか、あくまでも現在の状況や知名度を優先すべきか、難しいところです。

さいごに

この記事では、日本三大八幡宮についてご案内をしてきました。

日本三大八幡宮は確定したものではなく、概ね2つの説があるということで2つの説に登場した4つの神社について、簡単にお伝えをしてきました。

日本三大八幡宮。どうやら宇佐神宮、岩清水八幡宮は確定的。後の一つを筥崎宮とするのか、鶴岡八幡宮とするのかは難しいところです。

日本三大八幡宮の3つ目をどこにするのか。このあたりの判断は一人ひとりの価値観が決めるものなのかもしれないですね。

 
■合わせて読みたい

こちらの記事もお読みください