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日本三大秘境の白川郷・祖谷・椎葉を簡単にご紹介します!

日本三大秘境の白川郷
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日本三大秘境とは

この記事では、日本三大秘境についてご紹介をしていきます。

ところで、日本人は3という数字に心惹かれるようです。そのためか、日本三大○○というのは実にたくさんあります。

日本三大○○には大きく2つの特徴があります。

一つは、日本三大○○は公式に認められたものではないこと。

もう一つは、日本三大○○といっても、その中に入るのは必ずしも3つではないこと。

日本三大○○のすべてがそうだというわけではありませんが、多くの日本三大○○はこのような特徴を持っています。

では、日本三大秘境です。

日本三大秘境は公式に認められたものではありません。

また、いつから日本三大秘境という呼称が使われるようになったのかもはっきりとはしません。

ただ、日本三大秘境に登場する場所は概ね3か所で確定しています。

日本三大秘境は多少の異論があるとはいえ、白川郷、祖谷、椎葉の3か所で確定をしているようです。

それでは、白川郷、祖谷、椎葉の3か所を簡単にご紹介していきたいと思います。

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日本三大秘境その1 白川郷(しらかわごう)

白川郷は岐阜県大野郡白川村にあります。

白川郷は南北に細長い白川村の中央よりやや北に位置しています。

白川郷の特徴は何といっても合掌造り集落。茅葺の合掌造りの民家が点在をしていて、それが今の日本にはない雰囲気を醸し出しています。

築300年以上の民家、木造であるにも関わらず5階建ての民家。多くの特徴的な家が立ち並び、重要文化財の指定を受けている建造物もあります。

また白川郷の合掌造り集落は、1995年に世界文化遺産にも指定をされています。

白川郷へのアクセスは、白川村役場のHPによれば

・ 名古屋駅からバス(所用時間2時間50分)

・ 高山駅からバス(所用時間50分)

・ 高岡駅からバス(所用時間2時間)

・ 金沢駅からバス(所用時間1時間15分)

・ 富山駅からバス(所用時間1時間25分)

また、車などを使う場合は出発地点に関わらず、東海北陸自動車道の白川ICの利用が推奨されています。

白川郷は日本の原風景を比較的身近に感じられる場所。特に冬の季節、雪をかぶった白川郷の集落は幻想的でさえあります。

日本三大秘境その2 祖谷(いや)

日本三大秘境の祖谷
祖谷は徳島県三好市にあります。

三好市は平成18年に近隣の6町村が合併してできた新しい市です。

この合併で三好市は面積的に四国第一の市となりましたが、それでも人口は約27000人。

また、地理的な位置関係でいえば、徳島県三好市は徳島県の西の端に位置し、香川県、高知県、愛媛県と境を接しています。

三好市は3県と接している山間の市。そのため開発の手が及びにくく過疎化が進んでいると考えられます。

その三好市が有名であるのは、日本三大秘境の一つに数えられる祖野があるためです。

三好市には祖谷川が通っています。そして祖谷川は、三好市のなかで約10キロメートルの深い渓谷を作っています。

この渓谷を祖谷渓または祖谷渓谷と称し、日本三大秘境である祖谷の最大の見どころとなっています。

また、祖谷川にかかる「かずら橋」は、国の重要有形民俗文化財に指定をされています。

さらに祖谷は歴史的に平家の隠れ里としても知られており、三好市にはその歴史を紹介する民俗資料館も設置されています。

また、戦国時代に活躍した三好氏の発祥の地としても有名です。

祖谷へのアクセスは、電車を利用の場合は阿波池田駅で下車。同駅からは路線バスを利用。ただし、路線バスの本数はそれほど多くはないようです。

車の場合は井川・池田インターチェンジから。ただし、この場合もインターチェンジから祖谷まで1時間程度は要します。

 
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日本三大秘境その3 椎葉(しいば)

椎葉は宮崎県東臼杵郡椎葉村(しいばそん)にあります。

椎葉村は村では全国で第5位という広大な面積を有するにも関わらず、場所的に山間部に位置するため山と川が大部分を占め、住めるところは全面積の4%、人口も3000人弱という過疎の村です。

椎葉で歴史的に有名なのは、平家の落人伝説があること。

源氏により滅亡に追い込まれた平家の一部が、血統の絶えることを避けるため源氏の手の及ばないところまで逃げ生活をした場所です。

平家の落人伝説と秘境は密接に関わっているようで、このあたりは前述の祖谷とも通じるものがあるようです。

また、椎葉は日本の代表的な民俗学者柳田国男がフィールドワークを行った場所としても著名で、椎葉村には記念の石碑も残されています。

椎葉へのアクセスは、バスまたは自家用車など。路線バスは日向市駅から約2時間30分。かなりの労力を要するようです。

基本的には車が一番便利なようですが、それでも近隣市などから1時間から2時間程度はかかるので、もしかしたら椎葉は日本三大秘境のなかでも最も交通アクセスの悪い場所にあるのかもしれません。

もっとも、それだけに秘境らしい趣が残されていると考えることもできそうです。

まとめ

日本三大秘境の白川郷
この記事では、日本三大秘境のそれぞれについて簡単にご紹介をしてきました。

ところで、秘境とはそもそもどんな場所なんでしょうか。そこで、いくつかの辞書を調べてみると、若干のニュアンスの違いはありますが、

・秘境とは、ある程度の人数が居住をしていること。

・秘境とは、外部の人がほとんど足を踏み入れたことがないこと。

・秘境とは、一般の人に知られていないこと。

自然だけが残されている場所は秘境とは言わず、少なくとも人が住んでいる場所が秘境になるようです。

また、人が住んでいても外部から隔絶されていて、周囲には知られていない。

これが秘境になるようです。

秘境の定義を厳密に考えると、少なくとも日本には秘境と言える場所は存在しないのかもしれないですね。

ただ、日本三大秘境のうち祖谷と椎葉については、平家に所縁があること、現在もアクセスが不便であること。

完全とは言えないまでも秘境の要素は残されている。そのように思われます。

一方、白川郷はどうでしょうか。

白川郷の広告を見ると、確かに秘境の字を見かけます。

しかしアクセスが容易で、実際に年間150万人前後の観光客が訪れています。

そのため、白川郷は観光地であって秘境ではない。こうした意見を聞くことも往々にしてあります。

確かに白川郷は秘境の定義からするとちょっと違う気がしないでもありませんが、簡単に行ける秘境が1か所くらいはあっても良いのかもしれない。

そんな気もしています。

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